マネーフォワード会計の導入手順を4つのステップで繋ぎ、事前準備からデータ連携、自動仕訳による月次業務の効率化まで、全6回で迷わず進めるための全体像を解説したイメージ

起業や法人化に伴い、会計ソフトの導入を検討されている方へ。
当事務所では、数あるクラウド会計ソフトの中でも「マネーフォワード(MF) クラウド会計」の利用を推奨しています。複式簿記のオーソドックスな構造に忠実であり、日々の処理を通じてビジネスの共通言語である「会計の基礎」が自然と身につくからです。

しかし、導入時に多くの方が直面する壁があります。
MF公式のサポートサイトはマニュアルが非常に充実しているのですが、その反面、初めて触れる方にとっては「どこから手をつければいいのか」「自分にとって本当に必要な設定はどれか」が分かりにくく、情報過多で迷子になりやすいのです。

そこで、顧問先のお客様に「まずはこれだけやれば大丈夫」と確実な導入手順をご案内するための道しるべとして、この「導入マニュアル(全6回)」を作成しました。

本マニュアルを第1回から順に実践していただければ、取り返しのつかない設定ミスを防ぎつつ、初期設定から日々の月次業務の基本まで、概ねの導入をスムーズに完了させることができます。この初期の「土台」さえしっかり構築できれば、あとはMF公式が提供している充実したヘルプページを、ご自身で適切に検索し、活用できるようになるはずです。

クラウド会計の恩恵(自動化)を最大限に引き出すための実践的なステップを、ぜひご活用ください。


[第1回:事前準備] MFクラウド会計を始める前に揃えるべきものと「オーナー権限」の鉄則

クラウド会計をスムーズに導入するために、まずは必要な環境やデータを手元に揃えましょう。また、今後の運用を左右する最も重要な「オーナー権限」の考え方と、失敗しないためのルールについて解説します。

事業用と個人用の貯金箱や王冠を被った人物などを描き、マネーフォワードクラウド会計の導入をスムーズにする事前準備の3大ポイントを解説したイメージ
  • クラウド会計を利用するための必須環境と推奨ブラウザ
  • 既存ソフトからの移行・データ連携に向けた準備物
  • 金融機関連携における注意事項と事前の対応
  • 【重要】「オーナー権限」の選定基準と変更時のリスク

[第2回:初期設定①] 事業者作成と、後戻りできない「基本情報」の正しい設定

アカウント(事業者)を作成し、初期設定を行います。「消費税」や「電子帳簿保存法」など、後から変更が効かない重要な設定項目について、プロの視点から正しい選択方法と落とし穴を解説します。

マネーフォワードクラウド会計の初期設定をステップ形式で示し、事業者作成や後から変更できない基本設定、税理士への消費税相談と招待の重要性を解説したイメージ
  • 事業者アカウントの作成手順とパスワード管理
  • 【重要】製造原価科目や電子帳簿保存法に関する設定の落とし穴
  • 消費税(課税形式・経理方式)の正しい設定方法と注意点
  • 【補足】税理士をクラウド会計に招待する手順と権限の渡し方

[第3回:初期設定②] 既存ソフトからのデータ移行と「勘定科目・開始残高」の設定

これまで別の会計ソフトを使っていた場合のデータ引き継ぎ方法や、新設法人でゼロからスタートする場合の「勘定科目」「開始残高」の設定手順について解説します。

既存ソフトからのデータ移行と新規設定という2つのルートを描き、マネーフォワードクラウド会計における勘定科目と開始残高の初期設定手順を解説したイメージ
  • 既存の会計ソフトからのデータ移行パターン(CSV取込など)
  • 進行期?過去年度?移行するデータ期間の考え方
  • freeeからの乗り換え時に直面する画面UIの違いと注意点
  • 新設法人など、データ移行を行わない場合の設定方法

[第4回:初期設定③] 効率化の要「金融機関等のデータ連携」と不要明細の除外

クラウド会計最大のメリットである、銀行口座やクレジットカードの「明細の自動取得(API連携)」を設定します。セキュリティ仕様の理解と、連携直後に必ず行うべき「2つの確認作業」について解説します。

クラウド会計と銀行の接続やセキュリティの鍵などを描き、経理を自動化するデータ連携の手順やオーナー権限の必要性、科目設定やAPI再認証の注意点を解説したイメージ
  • API連携など、データ連携の仕組みとセキュリティ
  • 銀行やクレジットカードの連携登録手順
  • 【重要】連携完了後に行うべき科目設定と不要明細の除外ルール
  • 【Point】データ連携を他の設定より「先」に行うことのメリット

[第5回:月次業務①] 日々の処理を激減させる「再連携」と「自動仕訳ルール」の活用

初期設定を終え、いよいよ日々の月次業務に入ります。手入力を極限まで減らすための入力順序のセオリーと、システムに処理を学習させる「自動仕訳ルール」の応用テクニックを解説します。

マネーフォワードクラウド会計の月次業務サイクルを4ステップで示し、再連携や自動仕訳ルールを活用して手入力を減らすコツを解説した図解
  • 月次業務の4つのステップ(全体像)
  • API連携の期限切れに伴う「再連携」の操作
  • 効率的な仕訳入力の順番と「シリーズ連携」の活用
  • 「自動仕訳ルール」の基本と、「部分一致」「複合仕訳」の応用テクニック

[第6回:月次業務②] エクセル取込・手入力の使い分けと、ミスを防ぐ「月次チェック機能」

自動連携できない現金取引などを効率よく登録する「エクセル取込」や「手入力」の方法を解説します。また、月末に仕訳の重複や漏れを瞬時に見つけ出し、帳票を出力するための便利なチェック機能をご紹介します。

エクセルや電卓での入力、書類チェックの様子を描き、マネーフォワード クラウド会計で月次業務を効率化する「取込・入力・チェック」の極意を解説したイメージ
  • 現金出納帳や取引明細の「エクセル取込」手順
  • 振替伝票など、各種「手入力」機能の使い分けとショートカットキー
  • 月次チェックを効率化する便利機能(検索、重複チェック、一括編集など)
  • 月次報告のための帳票確認とPDF/CSVダウンロード方法

この記事の執筆・監修

山城 登久二 (元・大規模システム開発リーダー / 税理士)

エンジニア思考でバックオフィスを最適化します。詳しいプロフィールはこちら

※本記事内のアイキャッチおよび図解イメージは、内容の理解を補助する目的で生成AIを利用して作成しています。