ここでは会計事務所におけるITサポートの実績をお伝えします。
「ITに強い」と自称する人は多いのですが、信憑性がない人の方が圧倒的。
こちらの記事で、「ITに強い」ことを信用して頂けますと幸いです。
「誰に/何を相談すれば良いのかわからない」「今の相談先に不満がある」などIT関係で困っている会計事務所の方。お気軽にご相談ください!
自己紹介(IT関連)
実績をお伝えする前に、ITに関する自己紹介をします。
もともと大学の研究室ではコンピュータを専攻。
就職していた富士通では、開発ができてしまうため、富士通社員には珍しくシステム開発の現場リーダを務めていました。
大学で扱っていたC、Perl、正規表現はもちろん、Javaを中心としたプログラミング。Oracleを中心としたデータベースの論理設計といったテクニカルなスキル。
社会人では、源流管理を重視しつつ上流~下流工程の全体最適を目指すことを意識して開発リーダとして従事。
組織としてコミュニケーションに注意し、いくつもの億単位の新規開発を成功に導いたテクニカル以外のスキル。
そもそもテクニカルスキルが欠如するSEが多い中、組織を見つつ、上流にも下流にも高いレベルで対応できる稀有な存在でした。
自分で言うのもアレですが。なんせ周囲は「あえてデスマーチに導いているの?」という人材で溢れていましたので。
強み(IT関連)
ここではITに関する強みを簡単に。
業務仕様を伝えやすい
会計・税務に関する知識を有しているので、税理士にとって当然すぎる知識(業務仕様)を伝える面倒さが圧倒的に軽減できます。
誤った認識を正すための面倒さ・ストレスも少なく、時間コスト・金額コストも小さくて済みます。
相手に業務要件を伝えるのが大変だったことはありませんか?
金額が安い
上流工程~下流工程まで対応可能。つまり、要件ヒアリングからプログラミング・保守まで対応できます。
無駄なプロマネ要員、xx設計要員、プログラミング要員、テスト要員、…、といった「この人、本当にいるの?」要員にかかるコストがかかりません。
謎に規模が膨れ上がって依頼できない見積だったことはありませんか?
単価でみても、どの工程もロクにできない人に月100万円、一部しかできない人に月200万円。支払っただけの対価を受け取れましたか?
提案が柔軟
ITを導入するにあたり、お客様のスキル・状況に応じたIT提案が可能です。
無理に一つ覚えの案を押し付けることがなく、反感を買わない・導入現場に受け入れられる現実的な範囲で提案できます。
答えありきの押し付けがましい提案を受けたことはありませんか?
実績(会計事務所むけIT)
ここでは会計事務所に勤務していたときの実績を主にお伝えします。
実績①設立届一式作成
こちらはRPAです。
勤務先がスタートアップに注力している事務所でした。
そのため、法人の設立届一式(国・地方の設立届、青色、延長、納特など)を作成する機会が多く、時間を要していました。
申請には達人を使用していたので、Windowsアプリの自動化としてRPAを採用。
もちろん事前に顧客の情報を所定のExcelフォーマットに入力してもらう必要はありますが、何度も同様な情報を入力する手間もなく、ミスなく届出することができるようになりました。
実績②納品物一式作成
こちらはPerl(プログラム言語の一つ)によるプログラムです。
勤務先は納品物として(紙媒体ではなく)pdfを提供していました。
法人税申告などでは適時に受信通知を確認する必要もありますので、都度、納品物pdfを作成します。
一方で、法定調書、給報、償却資産申告などは(最終的には正常受信を確認しますが)集中作業でもあり、都度の納品物pdf作成は意外と手間です。
そこで、1週間ごとに達人から受信通知と申告書などを一括受信します。
それを受信通知と申告書それぞれのpdfを結合して、顧客ごとフォルダに格納します。
そうすることで、スタッフ各人が申告の都度、ダウンロードしてpdf作成するような手間をなくすことができました。
実績③消費税検証シート作成
こちらはExcelマクロです。
勤務していた税理士法人それぞれで検証シート作成の自動化を求められました。最初の事務所はメンテナンス、後の事務所は新規開発です。
そもそもシートを作成する目的はレビュー用です。
勘定ごとの課税区分、本体、消費税の金額などを出力して、「なぜ、この勘定に課税取引があるの?」「なぜ帳簿の消費税が10%から逸脱しているの?」等を検証します。
もちろん会計ソフトで検証することも可能ですが、会計ソフトの消費税出力物は役割ごとに複数に分かれます。
複数の出力物を一つにまとめあげることで、レビュアーは会計ソフトを起動することなく俯瞰して検証することが可能となります。
勘定奉行や弥生など、多くの会計ソフト向けに対応しました。
実績④会計データ取込
こちらはExcelマクロです。3つの事例を簡単に紹介します。
債権・債務
お客様は不動産賃貸業。物件ごとに法人を設けていて、多数の法人を有していました。
お客様からは物件ごとの収支明細Excelが提供され、それをもとに内訳を確認しつつ会計入力していました。
この作業について、会計取込用データを瞬時に作成することで省力化を実現しました。
会計
お客様は大企業。経理などで作成された内部向けのExcelが多数提供されました。
これを手動で一定のルーチン的な時間のかかる加工をした上で、会計入力していました。
この作業について、加工作業を自動化することで省力化を実現しました。
給与
お客様は多店舗展開している会社。店舗ごとの給与明細Excelが提供されました。
このExcelは印刷用として1シートに3人分の給与情報が含まれていて、これを複数ブック/複数シート分、会計入力していました。
この作業について、会計取込用データを瞬時に作成することで省力化を実現しました。
実績⑤データ移行
こちらもExcelマクロです。2つの事例を簡単に紹介します。
固定資産
お客様は多店舗で大量の固定資産を有していました。これをExcelで管理していました。
この管理が限界なため、管理ソフト(固定資産奉行)の導入を決定されました。
この導入のため、お客様提供のExcelデータを管理ソフトへ移行しました。
仕訳(会計ソフト)
お客様は税理士の乗り換えでした。
前任の税理士から、会計ソフトのデータはもとより、仕訳データのExcel提供もお客様は拒絶されていました。
前任より仕訳帳pdfは提供されていたため、これを元に会計ソフトへ移行しました。
実績⑥新設法人DM送信
こちらもExcelマクロです。
勤務先がスタートアップに注力していた事務所だったので、条件を満たす法人向けにダイレクトメールを郵送していました。
手動で郵送先選定していたところを、最近設立した/近々決算を迎える/近隣/普通法人/法人名にキーワードを含む、など様々な条件で簡単な抽出を実現しました。
実績⑦その他
上記の他に、定型メールに所定の加工を行ったものの送信自動化や、webの情報を抽出したり、web作業を自動化したり、といったものを作成しました。
まとめ
会計事務所におけるIT実績をまとめました。
ITに過度の期待を寄せるのもよろしくないのですが、単純な手作業を省力化しないのもナンセンスです。
「そもそも何ができるのか、わからない」という会計事務所の方も多いことでしょう。
ご興味ある方はお問い合わせ頂けますと幸いです。
この事例について、本来はお客様より生の給与データを提供できないか調整すべきところ。
そうすれば、より簡単にマクロが作成できたり、あるいはマクロ不要で簡単に会計入力できたかもしれません。
ただし、お客様も含めて関係者のITリテラシに不安があったため、事例のような対処としました。
正解は一つではありませんので。