法人設立届サービス(11,000円~)提供を開始しました

IT実績②納品物の自動作成(DOSコマンド+プログラム)

IT(会計事務所向け)

ここでは会計事務所向けITサポートの事例として、納品物の自動作成について少し具体的にお伝えします。

少量ではありますが画像を交えて紹介するので、事例をイメージして頂けますと幸いです。

なお、電子申告ソフトには電子申告の達人を使用しておりました。

他の事例などはこちら↓(簡単にご紹介しています)をご参照ください!

納品物自動作成の概要

勤務先は納品物として(紙媒体ではなく)pdfを提供していました。

法人税申告などでは適時に受信通知を確認する必要もありますので、都度、納品物pdfを作成します。

一方で、法定調書、給報、償却資産申告などは(最終的には正常受信を確認しますが)集中作業でもあり、都度の納品物pdf作成は意外と手間です

そこで、1週間ごとに達人から受信通知と申告書などを一括受信します。

それを受信通知と申告書それぞれのpdfを結合して、顧客ごとフォルダに格納します。

そうすることで、スタッフ各人が申告の都度、ダウンロードしてpdf作成するような手間をなくすことができました。

従来の納品物作成(みんなが申告ごとに手動ゴリゴリ)

先にお伝えした通り、お客様には納品物として、

  • 受信通知
  • 申告済み申告書

pdfとしてメール納品していました。

こちらのページで紹介する画像は、電子申告の達人のマニュアルより抜粋しております。

これら(受信通知、申告書)を作成するために、電子申告した後、

  • 個々の申告ごとに、
  • メッセージ画面を開いて、
  • 印刷ボタンを押下して受信通知pdfを作成し、
  • pdf変換ボタンを押下して(ちょっと待たされて)申告済み申告書pdfを作成する。
  • 顧客・申告ごとの納品物フォルダにpdfを格納する。

ことを繰り返します。申告の数だけ

法人税の申告では、これを苦痛とはあまり思いません。

でも、給報や償却資産申告は別です。数が多過ぎて、自分自身の担当分だけ処理するのも面倒です。

時間をムダにする作業だったので、自動化に取り組むことにしました。

見直した納品物作成(運用者1人の対応だけ)

電子申告の達人には、複数の申告をまとめて一括処理する機能があります。

その機能を使うだけで、申告済み申告書pdfは一括作成することができます。

一方、受信通知pdfは一括作成できません。ただし、受信通知htmlを一括作成することができます。

この受信通知htmlを受信通知pdfに変換するバッチ処理を作成しました。

見直した作成手順では、

  • 複数の申告をまとめて申告済みpdfを一括作成し、
  • 複数の申告をまとめて受信通知htmlを一括作成し、
  • 複数の受信通知htmlをまとめて受信通知pdfに一括変換する。
  • 複数の納品物pdfをまとめて納品物フォルダに一括格納する。

ことにしました。

自分自身の担当分だけでなく、(所属拠点だけでなく)全ての拠点分について一括作成しても、この手間はあまり変わりません

1週間ごとという了解のもと、全ての拠点の納品物を一括作成することにしました。

使用したIT:DOSコマンド、Perlスクリプト(プログラム)

納品物の自動作成のために使用したIT技術はDOSコマンドPerlスクリプト

後者はプログラミングですね。

htmlをpdf変換するために、前者を用いました。

達人で一括出力した受信htmlにはヘッダ(ページ番号など)がムダに含まれていました。これを削除するために後者を作成しました。

また、納品物pdfを適切な納品物フォルダに格納するために、前者・後者の双方を用いました。

【参考】DOSコマンドは古い?Perlは古い?

双方とも古い技術ですね。それは否定しません。

PowershellやPython等を使いこなせた方がいいでしょう。流行を追うことは大事です。

でも、技術の優位性・流行を自分の手柄のように言う人がいますが、その人は本当にその技術を使えているのでしょうか?

SE時代、自称C使い・Java使い・SQL使いに多数出会いましたが、私より使いこなせていた人は1割もいませんでした。大半は振り回されている残念な人たち。

古い技術を使おうが、目的を達成できるのなら十分ではありませんか?

技術は手段でしかありませんから。

考察(当時のやり方は最適?)

本業は会計・税務でしたので、この自動化は片手間の作業でした。

一部にExcelマクロでの実現が面倒そうな点がありました。

そのため、手慣れているDOSコマンドやPerlで対応しました(Pythonを学ぶ余裕はないし、Javaで組む気にもならないし)。

でも、メンテナンスを踏まえると(DOSコマンドはともかく)Perlは採用すべきでないかもしれません

また、受信通知のヘッダも会計事務所次第では気にしない(除去の必要なし)でしょう。であれば、Perl実装の部分は割愛できます。

そういう点を踏まえて、採用する技術は見直した方が良いかもしれませんね。

また、当時は顧客ごとの納品物フォルダにpdfを格納しましたが、受信通知pdfと申告書pdfは別

これはマージ(結合)した方が良いでしょう。お客さんのためにも。

更には、納品メール配信の簡略化も検討した方が良いでしょう。さすがに自動配信は怖い気もしますけどね。

まとめ

会計事務所におけるIT実績の一つとして、納品物の自動作成(DOSコマンド+プログラム)を紹介しました。

電子申告の達人を使用している人は、効率化を果たせることをイメージできたのではないでしょうか?

達人を使用していない人も、業務効率化できる事例として理解して頂けたなら幸いです。

考察にも記した通り、当時の事例は最適なものとは思っておりません。

今なら、お客様の要望に応じた、別のものを提案するでしょう。

この事例に限らず、会計事務所のITサポートにご興味ある方。

お問い合わせ頂けますと幸いです。

タイトルとURLをコピーしました