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IT実績⑤会計データ移行(Excelマクロ)

IT(会計事務所向け)

ここでは会計事務所向けITサポートの事例として、会計データ移行について少し具体的にお伝えします。

少量ではありますが画像を交えて紹介するので、事例をイメージできるかと思います。

なお、説明には弥生会計サンプルデータを用いますが、他の会計ソフトでも同様に移行できる場合がほとんどです

他の事例などはこちら↓(簡単にご紹介しています)をご参照ください!

会計データ移行の概要

お客様は税理士の乗り換えでした。

前任の税理士から、会計ソフトのデータはもとより、仕訳データのExcel提供もお客様は拒絶されていました。

前任より仕訳帳pdfは提供されていたため、これを元に会計ソフトへ移行しました。

なぜデータ移行するのか?

いろいろな理由があると思いますが、一例として。

税理士変更の場合、前任の会計事務所から過去の仕訳を頂戴するでしょう。

お客様からすれば、過去の会計と同様に処理して欲しい(無駄な質問・回答はしたくない)ところ。

そのため、過去の仕訳を参考にするのですが、仕訳帳pdfを参照するより、やはり会計ソフトに取り込んだ方が参照しやすい。

また、仕訳帳pdfを見ていると明らかに怪しい(ミス)入力を見つけるケースも。

そういうとき、適切な会計の状態に正したいのですが、仕訳帳pdfで過去のミスを追跡するのは面倒。

となると、やはり会計ソフトに取り込んで追跡した方が、全体の効率は良いと言えるでしょう。

入力と出力(何を元に何を作成するのか)

出力:会計ソフトに取り込める形式のcsvファイル

出力は、例えば弥生会計の仕訳インポートcsvです。

これを作成できれば、後の作業は弥生会計に取り込むだけです。

入力:お客様(前任の税理士)提供の仕訳データ

入力は、例えば仕訳帳pdfです。

csvやexcelの方がもっと簡単に扱えますが、今回扱うpdfでもデータ移行は可能です。

入力⇒出力への加工手順

では、入力の仕訳帳pdfを会計インポートcsvに変換するには、どのような手順を踏めばいいのでしょう?

①pdf⇒excel変換

まず、pdfをexcelに変換します。

私はacrobat有償版を契約していませんが、他にも変換する手段はあります。

例えば、wordでpdfを開いた後、wordをexcelにコピペする方法など(上手く変換できない場合もありますが)。

②excel⇒csv変換

作成したexcelを完成形の会計インポートcsvに加工していきます。

ここで、注意したいポイントは、例えば

  • セル内に複数項目の情報を含む(セル内改行がある)こと
  • 税区分が何行目(2行目?3行目?)にあるか定まらないこと
  • 摘要にインボイス等の情報(区分100%や適格100%など)を含むこと

など。

上記の注意点は、データを観察しつつexcel機能(操作、関数、マクロ)を使用して解決していきます

また、excel機能では解決が難しい場合、プログラムを組むなどで対応します。

実際に対応したときは、インボイス前でしたので、ポイント3点目の留意点はありませんでした。

このとき、excelマクロまでで対応完了しましたが、今はプログラムを組む必要があるかもしれません(マクロもプログラムですけどね)。

使用したIT:Excel機能(マクロなど)

会計データ移行のために使用したIT技術はExcelの機能全般。

メニューにある機能はもちろん、関数を使ったり、マクロを使ったり。

ちなみに、マクロと言っても使い捨て。

会計データ移行は頻繁に発生する事業ではありませんし、要件も異なります

そのため、様々な状況に対応できる汎用マクロを作成する必要はありません。

通常の操作や関数では対応しきれない部分だけを、マクロに助けてもらう感じです。

更には、マクロでも困難(他のプログラム言語では簡単)な場合、他の言語を使用すれば良いでしょう。

まとめ

会計事務所におけるIT実績の一つとして、会計データ移行(Excelマクロ)を紹介しました。

今回の事例では、仕訳帳pdfを取り込む方法でしたが、単純に会計ソフト間(あるいは元がexcel)のデータ移行のケースも多いでしょう。

その場合でも、そもそもネックとなるのは、新旧ソフトのインポート等のデータ定義書が読めないことかもしれませんね。

この事例に限らず、会計事務所のITサポートにご興味ある方。

お問い合わせ頂けますと幸いです。

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